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スタディツアー報告

2008/1/26〜1/29 グアム・スタディツアー報告

投稿日時: 2008-02-01

 グアム・ツアーから無事戻ってきましたので、簡単に報告します。詳しくは次号機関誌に参加者のみなさんからの報告として掲載予定です。

 今回のツアーは、高里さんをはじめ、いろいろな方からの多大なご協力とアドバイスによって無事終えることができました。本当にありがとうございました。

◆1月26日土曜日
 7時半に成田空港に集合し、グアムへ。飛行機からは原潜の母港だというアプラ港が見えます。

 ホテルで自己紹介をした後、近くのレストランでチャモロ料理を、その後コーヒーを飲みながら、ホテルの会議室で高里さんのミニ・レクチャーを聞きました。

沖縄の海兵隊のグアム移転のこと
 沖縄の8000人の海兵隊を、沖縄の負担軽減のために、グアムに移転させるというが、その移転費用を日本が負担すること、沖縄の負担軽減といいながら沖縄に新たに基地が建設されようとしていることについては、ほとんど問題にされていないし、なし崩し的に進められようとしている。十分な論議をしないままでよいのか。

チャモロのこと
 チャモロには4000年の歴史があり、「イナホ・マウレク(living with
harmony)」ということを大切にしている。社会や友だちと仲良く生きていこうということで、沖縄の「ぬちどぅ宝」にあたることばだと思う。そのようなチャモロの人たちが先祖から受け継いだ土地が、侵略され、米国の基地や日本人向けの観光地になっている。今でも独立を求める運動が続いていて、土地の返還も求めているが、基地として使われた土地は汚染されているという。
 一方、チャモロの若者には軍に入る以外にほとんど仕事がない。多くのチャモロ人が家族や親戚の誰かが軍関係の仕事についているというねじれた問題を抱えている。

などなど、お話をききました。

◆1月27日日曜日
 今日はフィールド・トリップの日です。米軍基地やチャモロのことはチャモロ・ネイションの方が、日本占領中のことはガイドさんが説明してくださいました。島の3分の1が基地だということ、基地関連施設の建設が人々からは見えないところでどんどん進められているということが肌で感じられました。
 昼食は、チャモロ・ネイションのメンバーのご自宅で、チャモロ料理をごちそうになりました。

◆1月28日月曜日
 午前中は日本占領時代の女性に対する暴力の話を聞きました。グアムでも、「慰安婦」にさせられたということを家族にも話せずに女性たちが亡くなっている、過去を乗り越えるためには補償が必要だということでした。
 午後はFuetsan Famalao’an(女性の力)主催の公開フォーラムです。テーマは女性と人権。高里さんが基調講演を、4人の参加者が憲法9条、
「慰安婦」、札幌自衛官人権裁判などについて発表しました。立ち見が出るほどの大盛況でした。
 夕食はFuetsan Famalao’anの関係者のご自宅で、首都ハガニアの夜景を前に星空のもと、チャモロ料理をごちそうになりました。

◆1月29日火曜日
 出発時間までの自由時間、ダイビングをする人、パラセーリングをする人、滞在中に出会った人のお勧めの本を探しに行く人、27日のフィールドトリップで見学したInadahen Lina’la’ I Kotturan Chamoru(チャモロアートセンター)のアーティストのお店に行く人など、思い思いに過ごしました。

 グアムでも、基地のことは、一部の活動家だけが取り組んでいる、多くの人にとっては触れてはいけないものになってしまっているそうです。今回、グアム大学での公開フォーラム、新聞取材、ラジオ出演と露出度が高くなりましたが、チャモロ・ネイションの方たちが、私たちの訪問を、少しでも多くの人に基地のことを考えて行動してもらうきっかけにしたいと思ったから。いろいろなところで、ラジオを聴いたよ、と声をかけられました。彼ら/彼女らが、基地のことを自分の問題として考えてくれたのならうれしいのですが。そして、私たちも、自分のこととして考えて行動しなくては、と思いを新たにして帰ってきました。

 東京でのツアー報告会では参加者の撮って来たビデオも上映する予定です。札幌でも開催予定です。ぜひ聞きにきてください。

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