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自衛隊の性暴力裁判:被害者の任用拒否に抗議のメール、FAXを(3/19まで)

2009/02/28
2月25日追記:防衛省広報のFAX番号を修正追加しました。
 自衛隊内部で発生した性暴力と、その後の退職強要について提訴した現職の女性自衛官が、希望していた次期の任用を拒否され、3月21日をもって退職させられるという事態が起きました。
 健康診断もクリアし、職務も問題なく遂行し、原告の知る限り、基地で任用拒否になった自衛官はいないとのこと。前日には、通信大学に通う原告の4月からの勤務についての打ち合わせも行われていました。原告は、勤務も生活もすべて基地の中にあった5年間の自衛官としての存在を切り捨てられ、理由も示されず、弁明の機会も与えられないというこのやり方に、ショックを受けています。
 このままでは、原告が自衛隊を相手に訴訟をしていること、また、それに関わる言動を問題にした任用拒絶であるかと疑わざるを得ません。以下の抗議文にFAXまたはメール署名を送ってください。

◆締切日
第1次締め切り:3月2日
第2次締め切り:3月19日

◆メールの場合
件名を<任用継続拒否抗議に賛同します>として、jinken07[at]hotmail.co.jp へ送ってください。
お名前と所属(あれば)を書いてください。

◆FAXの場合
以下の宛先に直接FAXしてください
・北部航空警戒管制団司令 空将補 早坂 正
 TEL:0176(53)4121(交換が出るのでFAX番号2619に切り替えてもらう)
・防衛省 航空幕僚監部 幕僚長 外薗健一朗 
 FAX:03(5362)4816(広報課)
・防衛大臣  浜田 靖一
 FAX:03(5362)4816(広報課)

◆カンパも募っています。
【銀行振込口座】
北洋銀行 北7条支店 普通 3859062
名義:女性自衛官の人権裁判を支援する会
【郵便振替口座】
口座番号:02770-1-64969
口座名称:女性自衛官の人権裁判を支援する会

>>>>>>>>>>>>>>抗議文>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

防衛省  浜田 靖一 大臣
防衛省 航空幕僚監部 外薗健一朗 幕僚長
北部航空警戒管制団司令 早坂 正 空将補 

裁判でたたかう現職女性自衛官に対する任用継続拒否に抗議し、直ちに撤回することを求めます
 2007年5月8日、札幌地方裁判所に性暴力被害と退職強要の不当性を訴えて国家賠償請求訴訟を闘っている現職の女性自衛官が、本年1月30日、所属する部隊の基地司令を通じて、今年3月22日以降の任用継続を拒否する通知書を交付されました。実質的な解雇です。
 原告と代理人は、2月2日、任用権者である北部航空警戒管制団司令 早坂正空将補と、外薗健一朗航空幕僚長に対し、一方的な任用継続拒否に抗議するとともに、任用継続拒否の理由を書面の交付と面談により、速やかに明らかにするよう書面で求めましたが両者とも期日までに回答どころか連絡もありませんでした。
 原告は、本年2月19日まで約1年9カ月、11回の口頭弁論を重ねています。
この間、原告は問題なく職務を遂行しており、昨年12月に実施された任用継続に向けた健康診断も問題なくクリアし、懲戒処分を受けるなどの非行行為もありませんでした。原告の所属する部隊では、原告の知る限り、継続任用を拒否された例はなく、今年3月に迎える2回目の任用更新に問題があるとは思えません。
 上記の経緯から明らかなように、原告に任用を拒否される理由はなく、全く理由を示さず、弁明の機会も与えないやり方は、適正手続を著しく欠くものです。
 もし、原告が自衛隊を相手に訴訟を遂行していること、若しくはそれに関わる言動を問題にした任用拒絶であるならば、憲法32条の裁判を受ける権利に対する重大な侵害です。
 原告に対する任用継続拒否に対して、強く抗議すると共に、直ちに以下のことを行なうよう求めます。

(1)原告代理人が本年2月2日付文書で申し入れた、書面及び面談による任用拒絶理由の開示並びに弁明の機会保障に応ずること。
(2)本年1月30日付の任用継続拒否の通知を撤回すること。

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