パキスタン:タリバーンが17歳の少女を鞭打ち刑に
2009/04/12 今年2月にパキスタン政府がタリバーンと結んだ「和平協定」によって、タリバーンの支配下に置かれることになってしまったスワート渓谷において、原理主義者による女性に対する暴力が横行していることを示すショッキングな映像が放送され、激しい怒りを引き起こしている。
このビデオは、17歳の女性が「夫ではない男と外出した」ことを理由に、公開の場で鞭打ちの処罰を受けている様子を記録したもの。電気技師の男性が女性の家を訪問したことをタリバーンに密告した者があったという。女性がブルカをかぶせられた状態で地面におさえつけられ、鞭打ちの間、悲鳴をあげている様子を、タリバーンはプロパガンダ目的で撮影していた。
パキスタンの人権団体のメンバーが、現地で販売されていたビデオを現地の住民から入手し、マスメディアに渡したため、全国テレビで放映された。タリバーンを擁護する識者もある一方、事件に抗議し、加害者の処罰を要求するデモも各地でおこなわれている。
パキスタン最高裁判事の職に復帰したチョウドリー判事は、事件への介入が必要と判断、法廷で女性の証言を得るよう検察官に指示したと伝えられている。
PAKISTAN: WEBSITE INCLUDES LIVE FOOTAGE VIDEO OF GIRL’S FLOGGING
http://www.guardian.co.uk/world/2009/apr/04/taliban-flogging-inquiry-pakistan
Swat Valley: Taliban whip a 17-year-old girl for being in the company of a young man
http://www.asianews.it/index.php?l=en&art=14907&size=A