フィリピン:スービック性暴力事件控訴審で逆転無罪
2009/04/24 2005年11月に米兵から性暴力を受けたフィリピン人女性「ニコール」さんが、2006年12月に画期的な有罪判決を勝ち取った裁判の控訴審で、米兵に逆転無罪が言い渡され、即時釈放が命じられました。
初の米兵に対する性暴力裁判を通して、VFA(訪比米軍地位協定)の不平等な内容にも批判が高まっていた中、3月18日に突然、ニコールさんが自身の証言を「撤回」し、金を受け取ってアメリカに移住したと報じられたことから、フィリピン世論は最近、ニコールさんに対して批判的になっていました。
控訴審では、一審で提出された証拠だけにもとづいて審理が行われるため、本来ならニコールさんが言動を変化させたことは審理には影響をあたえないはずですが、支援者はタイミングをみはからった世論操作の疑いを指摘し、強く反発しています。
●フィリピン・インクワイアラー紙US Marine in Subic rape case acquitted
●フィリピンで行われた抗議集会の様子