国連人権理:LGBT差別に反対する初の決議を可決
2011/06/18国連人権理事会で6月17日、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの人々)に対する差別と暴力を非難する初の決議が、賛成23、反対19、棄権3という僅差で可決されました。
賛成票を投じたのは、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、チリ、キューバ、エクアドル、フランス、グアテマラ、ハンガリー、日本、モーリシャス、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、韓国、スロベキア、スペイン、スイス、ウクライナ、タイ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ。
反対したのは、アンゴラ、バーレーン、バングラデシュ、カメルーン、ジブチ、ガボン、ガーナ、ヨルダン、マレーシア、モルジブ、モーリタニア、ナイジェリア、パキスタン、カタール、モルドヴァ、ロシア、サウジアラビア、セネガル、ウガンダ。
棄権:ブルキナファソ、中国、ザンビア、欠席:キルギスタン、リビア(参加停止中)でした。
決議は、性的指向およびジェンダーアイデンティティにもとづく差別や暴力に対して懸念を表明したうえで、国連人権高等弁務官事務所に実態調査を行うよう求め、その報告に基づいて、同理事会で必要なフォローアップについて審議するとしています。
「LGBTの人々が人権侵害の危険にさらされており、国家は彼らを保護する責務があると認めることによって、人権理事会は歴史的な一歩を踏み出した」と、LGBT活動家たちは喜びを表明しています。
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