韓国:10代女性をレイプした米兵に懲役10年の判決
2011/11/02韓国の東豆川市で9月24日、米兵が民家に侵入して18歳(報道によっては17歳)の女性をレイプした事件について、議政府市の裁判所は11月1日、被告米兵に懲役10年の判決を言い渡しました。検察は強かん罪に適用される最大15年の懲役を求刑していました。
調べによれば、被告米兵は米軍第2師団所属の21歳の二等兵で、9月24日の深夜、ドミトリータイプのアパートで被害女性の部屋に侵入し、ナイフとハサミで被害者を脅し、殴ったりライターの火で火傷させたうえ、3時間にわたってくりかえしレイプし、金銭を奪ったものです。被害者は事件による精神的ショックのため、いまだに治療を受けています。
加害者側の弁護士は、事件当時、被告が泥酔していたことを理由に減刑を求めましたが、裁判長は事件の重大さを理由に退けました。被告には刑の一部として80時間の矯正教育も命じられました。
米兵に対する懲役10年の判決は、1992年にセックスワーカーの女性をレイプした上殺害した米兵が懲役15年の判決を受けて以来、もっとも重い処罰です。
日本における米兵の性暴力事件では、2007年10月に広島で起きた集団強かん事件、 2008年2月に沖縄で相次いで起きた14歳の少女に対する性暴力事件、フィリピン人の「ヘーゼル」さんに対する性暴力事件が、いずれも日本の検察により不起訴処分となり、米側の軍事法廷で非常に軽い処罰を受けただけでした。
韓国政府は今回の事件を受け、米兵犯罪に関する恒久的タスクフォースを設置する方針です。