アメリカ:同性婚否定法を違憲訴訟
2012/04/13特に移住者への法的支援をおこなっている同性愛者権利団体の「ImmigrationEquality」が、同性婚を否定する連邦「婚姻防衛法」は、同性愛者に差別的であり違憲であるとして、ニューヨークの地裁に提訴しました。
外国人はアメリカ市民との法的婚姻を通じてグリーンカードを取得することができますが、1996年の「婚姻防衛法(Defense of Marriage Act)」は、連邦政府として同性カップルの婚姻を認めないとしているため、州レベルで同性婚が法制化されていても、グリーンカードの申請ができません。
今回の裁判は、同性婚が合法化されている州で同性の外国人と法的に婚姻した5人のアメリカ市民が提訴したもので、同性愛カップルのみを不当に差別する婚姻防衛法は違憲であるとして訴えています。
現オバマ政権は、同性婚に反対の立場はとっていないものの、連邦レベルでの合法化には踏み出していません。
【参考】
●Immigration Equality
●Married Gay Couples Sue for Immigration Rights
●Noncitizens Sue Over U.S. Gay Marriage Ban