ニューヨーク州議会で「慰安婦」決議採択
2013/01/31ニューヨーク州議会上院で1月29日、旧日本軍「慰安婦」問題を「人道に対する罪」として非難し、女性たちの尊厳をたたえる決議が、全会一致で採択されました。
この決議案は、2012年6月、ニューヨーク郊外の公園に、全米で2番目となる被害女性たちの記念碑が建設されたことにあわせて、議員57人が共同提出していたもので、今日の世界における性搾取目的の人身売買問題にも触れながら、歴史上の深刻な人道問題である日本軍性奴隷制問題を記憶するとしています。
決議を推進したトニー・アヴェラ議員は、採択後の記者会見で、「慰安婦」問題の責任を否定する日本人からの組織的なメールが多数寄せられたことを明かし、「『慰安婦』は嘘だとする内容には非常に怒りを覚えた。今日でもなお歴史をねじまげようとする態度は許されない」と話しました。
アメリカでは2007年に連邦下院で同趣旨の決議が採択されています。この時にも、日本の国会議員やジャーナリストが「慰安婦」問題の責任を否定する新聞広告を出し、ひんしゅくを買いました。州レベルでは、1999年にカリフォルニア州議会が「慰安婦」問題を含む日本の戦争責任についての決議を採択したのに続き、2つめの決議となります。
【報道】
●NHK(1/30)NY州議会“慰安婦”決議採択
●Arirang News (1/29) New York Passes Resolution for Japan’s Crime over Comfort Women (動画)
●SINA(1/30)New York state passes Comfort Women resolution