インド:少女2人が集団レイプされ殺害
2014/06/04インドのウッタルプラデシュ州カタラサダトガンジ村で5月27日、少女2人が集団レイプされ、その後、殺害されるという事件が起こりました。
14歳と12歳のいとこ同士だった少女たちは、用を足しに家の外へ出たところ連れ去られました。翌日発見された2人の遺体はマンゴーの木に吊るされていたと報じられています。
殺人の容疑で3人が逮捕されましたが、別の男2人は逃げています。また、少女たちが行方不明になったと家族から通報があった時点で、地元警察がすぐに対応しなかったことが、このような最悪の結果を招いたとも指摘されています。
国連児童基金(ユニセフ)によれば、インドでは人口の半分近くが自宅にトイレを完備しておらず、野外に出て用を足しています。水・衛生専門のNGO「ウォーターエイド」のウィーラー氏によると、インドの女性全体の約3分の1は外が暗くなってから野外で用を足すと言います。そのたびにトラブルに巻き込まれないよう見張り役を連れて行くなど、常に身構えていなくてはなりません。
インドでは2012年12月にもニューデリーで、バスに乗り込んだ女子学生が6人の男から集団レイプされ、そのまま車外に放置された結果、死亡するという事件が起きています。このときにはインド全土で抗議デモが行われました。
国連は今月1日、この事件を非難し、政府に女性に対する暴力の根絶へ向けた対策をとるよう求めています。
【報道】
・Washington Post (5/29)Two girls found gang-raped and hanged in India
・Wall Street Journal 日本語版(6/2)インドのたび重なる集団レイプ殺人に怒り広がる―国連も非難