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「女たちの21世紀」No.89【特集】震災は女性に何をもたらしたか

2017/03/18

「女たちの21世紀」No.89【特集】震災は女性に何をもたらしたか2017年3月発行
単価 : ¥1,320 (税込・送料別・冊子版)
¥1,100 (税込・送料別・デジタル版)
アジア女性資料センター発行/夜光社発売


東日本大震災から6年。いま被災地で進行中の復興は、立ち並ぶ巨大な壁の防潮堤、民家のない川の土手までもコンクリートで固め、自然風景を破壊している。フクシマでは除染や放射能ゴミ焼却炉建設と大手ゼネコンの独壇場。ブルドーザーの活躍が、いのちや生活の質より優先される。安倍政権の「脆弱性」を克服した災害に強い国づくりは、「国土強靭化基本計画」の制定、「国土強靭化対策本部」の設置によって膨大な予算のもとに全国的に展開している。
(中略)
本特集では、大震災が生んだ避難格差、復興格差、さまざまな分断を生み出した被災地の現状、その困難のなかで活き活きと活動する女性たちの姿が鮮明に映し出されている。また男性中心の発想では、持続可能な社会の構築は不可能であり、「女性の視点」と女性の力こそが、脆弱性を克服し、災害リスクの少ない社会を可能にすることを明らかにしている。
(「特集にあたってより」)

【特集】震災は女性に何をもたらしたか

特集にあたって  船橋邦子

東日本大震災から6年――ロビー活動が拓いた地平  堂本暁子

災害リスク削減――それを可能にするのは女性たち  キラン・バーチャ

内戦とインド洋津波の二重苦の中で  スベンドリ・カクチ

ショック・ドクトリンを生きる私たち  竹信三恵子

【インタビュー】被災地で必要だったのは女性の人権教育だった――南三陸の就労支援から  草野祐子

母子避難者の救済を阻む賠償・支援策の「壁」  除本理史

【インタビュー】「強く優しく」なること――矛盾のなか、フクシマで生き続けるために  宗形初枝

放射能ゴミ焼却炉建設と闘う女性たち   和田央子

震災後に困難を抱えるシングルマザーを支援して見えたこと   山屋理恵

震災で露呈した女性の生きづらさ   林美子

自主防災活動への女性の参加――「動員」ではなく「参画」につなげるために  船橋邦子

男女共同参画センターの相互支援システムはどう機能したか   木須八重子

[国内女性ニュース]
親子断絶防止法案――DV被害者さらに追い込む危険  千田有紀

国による「結婚支援」はハラスメント――緊急院内集会開催  草野由貴

吉見裁判高裁判決――地裁よりも「後退」した判決に  永山聡子

TOKYO―MXTV「ニュース女子」に対し辛淑玉さんら抗議  梅山美智子

アジアの「慰安婦」被害者たちが来日し訴え――日韓「合意」批判  岡本有佳

「ちょっと聞いてよ、小池さん!」――東京都知事へ意見を届けるシンポ開催  渡辺照子

NHK「少女像」と日韓「合意」をめぐる番組で偏向報道抗議記者会見  岡本有佳

[海外女性ニュース]
すべてのために、私たちは行進する――ワシントン女性大行進に参加して  Xiuyi (Chris) Zheng

戦時下性暴力に歴史的有罪判決――グアテマラ セプルサルコ裁判  新川志保子

米国の「慰安婦」メモリアル建設運動の活動家らが来日  岡本有佳

[連載]
フェミの本棚

フェミ×アート
「私たちは『買われた』展」が問いかけるもの  岡本有佳

中国フェミ的見聞録  大橋史恵

香港便り  小出雅生

まちや通信  佐藤智代子

アンコールからのんびり便り  中川香須美

[AJWRC information]
台湾スタディツアー「 台湾に学ぶ! 女性の政治参加――ジェンダー平等議会の実現に動いた女性たちに出会う旅」開催

24条変えさせないキャンペーン」のリーフレット完成

セミナー報告 「〝オリンピック〟化される身体」

インターン紹介/センターの主な活動

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