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アメリカ:連邦最高裁判所 「平和の少女像」撤去求める裁判の上訴を却下

2017/03/30

アメリカ・カリフォルニア州グレンデール市の公園に設置された「平和の少女像」(「慰安婦」碑)について、「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」のメンバーら(原告)が撤去を求めて上訴していた裁判で、2017年3月27日、アメリカの連邦最高裁判所は訴えを却下した。

この裁判は、2014年2月、原告がグレンデール市の「平和の少女像」設置の決定は、連邦政府だけがもつ外交権の侵害にあたり米国憲法に違反すると主張して市側を相手取り撤去を訴えていたものだ。すでに地裁と高裁で訴えは却下されており、上告を求める請願書を提出していたが、今回、棄却され原告の敗訴が確定した。この裁判をめぐって日本政府は「原告の請求は認められるべきだ」とした意見書を最高裁に提出するなど異例の対応をとっていた。

【報道】

●The Japan Times(3/28) “U.S. Supreme Court refuses to review challenge to California ‘comfort women’ statue

●NHK(3/28)慰安婦像撤去求めた裁判 米連邦最高裁が却下

●Japan-U.S. Feminist Network for Decolonization (FeND) “GINGERY ET AL. V. CITY OF GLENDALE”

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