【資料紹介】2月新着資料:ブックレット・レポート編
2012/02/28災害と女性、性暴力、軍事主義に関する、市民団体作成の力のこもったレポートなど以下5つをご紹介します。
「東日本大震災と婦人(女性)防火クラブ」
「女性×男性の視点で総合防災力アップ」
「性的虐待体験者が性産業で働く理由とその実態 調査報告書」
「フィリピン・立ち上がるロラたち」
「抵抗、回復、人権の尊重」
あまりの被害の大きさに見過ごしてしまいそうだが、東日本大震災の被害を受けた地域では、多くの女性たちが人命を救い、被害を拡大させないために奮闘していた。あまり注目されることのない地域女性防災組織だが、メンバーたちの経験からは、今後の災害に備えるための貴重なヒントも見えてくる。
女性×男性の視点で総合防災力アップ
男女双方の視点を入れた防災活動を、地域や組織で具体的に進めるために
浅野幸子(著)(財)日本防火協会(発行)
「地域防災計画にジェンダー視点を入れる」とは、具体的に何をどうすること? この分野では第一人者の浅野幸子さんによるガイドブック。基本的な考え方から具体的な事例まで、イラストつきでわかりやすく説明。地域防災にとりくむ自治体職員や市民、ボランティア団体の方は必読です。
性的虐待体験者が性産業で働く理由とその実態 調査報告書
特定非営利活動法人女性ヘルプネットワーク(発行)
特定非営利活動法人女性ヘルプネットワーク(発行)
女性の心と身体に関する相談を受けてきた支援団体が、性暴力被害体験をもち、性産業に関わったことのある女性たちへのアンケート・聞き取り調査の結果をまとめたレポート。性産業への価値判断を避け、性暴力被害をうけたことによる傷つき体験の影響が、性に対して、さまざまに異なるかたちであらわれうることを示している。
フィリピン・立ち上がるロラたち―日本軍に踏みにじられた島々から―
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)(編)
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)(編)
wamで展示中の「立ち上がるロラたち」は、フィリピンにおける「慰安婦」制度の実態だけでなく、日本軍占領にともない各地で起きた性暴力事件、現在までつづく軍事支配と性暴力、権力に負けない運動と個人の努力を紹介しています。短いなかに図版と証言と資料がぎっしり詰まった、資料的価値の高いカタログ。6月までの展覧会にもぜひどうぞ。
抵抗、回復、人権の尊重
第7回軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議inグアム
基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
第7回軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議inグアム
基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
沖縄から海兵隊を移転する計画が話し合われているグアム。「国外移転」なら、沖縄の女性たちが突き付けてきた問題は解消されるのだろうか。2009年にグアム先住民女性団体がホストし、沖縄、韓国、フィリピン、プエルトリコ、ハワイなど、アジア・太平洋の女性団体が参加した国際会議の記録。軍事主義と植民地主義の密接な関係がジェンダー視点から議論されている。