「女たちの21世紀」No.63【特集】今日、なに着てく? 装いのポリティクス
2013/06/032010年9月発行
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たかがファッション、されどファッション。私は自分の好きなものを好きなように着たいだけ、と思っていても、装いは、ジェンダーや階級、職業、地位、民族、セクシュアリティ、年齢など、<私>をつくるさまざまな要素を映し出したり、覆い隠したりして、権力関係が交錯する場となっています。と同時に、そうした力関係による線引きをあいまいにしたり、ひっくりかえしたりして、抵抗のツールにもなる装い。歴史をさかのぼったり、アパレル業界の裏側をのぞいてみたり、<私>であることの意味を考えながら、装いのポリティクスを探っていきます。さて、あなたは明日、なにを着ていきますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【特集】今日、なに着てく? 装いのポリティクス 私であることと装い 「女子」っぽいまま、男に嫌われる「女子」を探る! 桐田史恵レズとナベシャツと私 ミヤマアキラ
着心地よさ、私らしさ 村山美和
コスプレが教えてくれた私 サヤマ マル 歴史と支配の中の衣装 服装の政治学――天皇服という装置 北原恵
「きもの」と植民地――証言と文学から 森理恵
たかが「装い」、されど「装い」
――朝鮮学校の女子「チマ・チョゴリ制服」から考える 韓東賢
石垣陽子作品展「身体の記憶とテキスタイル」 亀井若菜 アパレル業界の舞台裏 国際スーパーマーケット・チェーンと縫製産業の女性たち クリーン・クローズ・キャンペーン
日本向け衣料品生産を支えるバングラデシュ女性工員たち 長田華子
アパレル販売員の舞台裏 浜野すずめ
女性がいない日本の高級ファッション業界 ボヴリース里奈
ここがヘンだよ!職場の服装ルール
貧しい女性と職場の服装規範
――「ドレス・フォー・サクセス」に見るエンパワーメントと抑圧 スーザン・S・ギルピン
ナースキャップは何の象徴? 木村真理子
好きな色をまとうのは「生まれながらの権利」
――ネパールの寡婦たちの「レッド・カラー・ムーブメント」 田中雅子
ミリタリーファッションから考える軍事主義 金城さつき
婚外子相続差別 最高裁が大法廷回付
日本の公的教育支出は先進国中最低
シモノビッチCEDAW委員が来日講演
外国人研修生・技能実習生 初の過労死認定
京都朝鮮学校攻撃事件 「在特会」初摘発、民事裁判も開始
朝鮮学校「高校無償化」適用排除問題 結論先送り
朝鮮強制併合100年 日韓市民が共同行動 【海外ニュース】 「UN Women」ついに誕生へ!
アフガニスタン:「姦通」理由に2件の死刑を執行
サウジアラビア:スリランカ人メイドが釘をうたれる
アメリカ:ウォルマート集団訴訟 最高裁で判断
中国:売春女性の引き回し禁止へ
パキスタン:キリスト教徒少女に対する性暴力
アメリカ:ニューヨークで家事労働者権利法が成立
イラン:石打刑を中止
オーストラリア:ポジティブな身体イメージを産業界にはたらきかけ 【AJWRC information】 11/25-12/10 ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン
ユース・グループが誕生しました!
「タイ女性の友」休会にあたって 大津恵子
センターの主な活動(2010年6月~9月)
資料室から
香港便り 小出雅生
町屋通信 佐藤智代子