「女たちの21世紀」No.95 【特集】「夫婦別姓」はなぜ阻まれ続けるのか
2018/09/082018年9月発行
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アジア女性資料センター発行/夜光社発売
「選択的夫婦別姓」は、夫婦がそれぞれ元の姓を保持することを選択肢として認める「だけ」の提案である。改姓によって主に不利益を被ってきた女性たちを救済しうる一方、同姓を望む夫婦にとっては現状と変わりない。
このささやかな、フェミニズム運動の本丸でさえない要求は、数十年にわたる運動にもかかわらず、分厚い壁に阻まれ続けてきた。その強固さをあらためて見せつけたのが、2015年12月の第一次夫婦別姓訴訟における最高裁の合憲判断である。(中略)
この特集では、これまでの運動をふまえながら、夫婦別姓をめぐる新たな状況が提起している問題を検討し、根幹的に問われているのは何かをあらためて考えてみたい。(「特集にあたって」より)
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特集 「夫婦別姓」はなぜ阻まれ続けるのか
特集にあたって 本山央子
選択的夫婦別姓の実現を阻むものとは何か 坂本洋子
【インタビュー】 井戸まさえさん 差別撤廃の視点から取り組む重要性――「ニュー夫婦別姓訴訟」の問題とは何か
夫婦別姓訴訟の原告になる 想田和弘
【インタビュー】 小国香織さん 第一次夫婦別姓訴訟を闘って
旧姓併記は「例外的措置」? パスポートから夫婦別姓を考える 大野聖良
【インタビュー】 福島みずほさん 政界から見る夫婦別姓を阻む壁
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