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アルゼンチン:第33回全国女性会議に6万5千人が参加

2018/10/31

2018年10月13~15日、アルゼンチン・トレレウにて、第33回全国女性会議(33°Encuentro Nacional de Mujeres )が開催され、約6万5000人の人々が集まった。この会議は、1985年にケニア・ナイロビで開催された第3回世界女性会議に参加したアルゼンチン女性たちによって、国内の女性たちが抱える問題を議論するための場所づくりを目的として、1986年から毎年開催されている。

今回の会議では70以上のワークショップが開かれ、なかでも8月に議会で否決されてしまった中絶合法化や、#NiUnaMenos運動に象徴されるジェンダーに基づく暴力が大きなテーマとなった。また、通貨下落や物価高騰が進行する不安定な国内情勢が女性たちに及ぼす影響にも関心が集まったという。会議は10月末に予定されていたブラジル大統領選挙の直前であったことから、候補者だった極右政治家のジャイル・ボルソナロ氏(10月31日、当選に対するアルゼンチン国内での抗議行動を話し合うワークショップもあった。

参加者の一人であったブエノスアイレスのアンドレア・コンデ(Andrea Conde)議員は、「この会議は多くの先駆者として世代を担ってきた女性、レズビアン、トランスジェンダー女性、運動に参加したばかりの若い女性たちを結集させた」と語っている。

会議開催中にはマーチも行われ、参加者は5万人を超えた。このマーチに関連して、参加者が町役場に火炎瓶を投げ入れたり、建物の壁にスプレー缶でカトリック教会の絵を描いたとして、10人の女性が逮捕された。女性たちは翌日には釈放されている。

 

●2018/07/06 アルゼンチン:中絶合法化を求める大規模デモ

●2018/08/16 アルゼンチン:中絶合法化法案が上院議会で否決

 

【報道】

Buenos Aires Times http://www.batimes.com.ar/noticias/argentina/60k-women-march-on-trelew-for-annual-summit.phtml

CRUX https://cruxnow.com/church-in-the-americas/2018/10/16/argentina-feminist-rally-ends-with-molotov-bombs-thrown-at-church/

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