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「女たちの21世紀」No.97 【特集】女性の労働から日本の近代化を問い直す

2019/03/12

2019年3月発行表紙ウェブ用
単価 : ¥1,320 (税込・送料別)
¥1,110 (デジタル版・税込・送料別)
アジア女性資料センター発行/夜光社発売


石炭は、帝国日本が近代工業化を遂げるエンジンとなった基幹産業でした。他の列強と肩を並べるほどの目覚ましい経済成長にともない、膨大な労働者階級が生み出され、また近代的な性別役割分業が導入されていきます。筑豊炭鉱の基幹労働力を担っていた女性たちがしだいに「主婦化」され、従属的な地位に追いやられていく一方で、炭鉱労働の最下辺で最も過酷な労働を強いられたのは、被差別集団の人たちや、植民地とされた朝鮮から仕事を求めてやってきた人々でした。(中略)
明治以来の日本の近代化は、ジェンダー・人種・階級・身分などで人を細かく分断し、常に安価で搾取しやすい労働力を作り出してきました。こうした歴史を考えるとき、「女性の活躍」を謳いながら、便利な使い捨ての労働力として「外国人材」を導入しようとする今日の日本が、まちがいなく「明治150年」の延長上にあることを思わずにいられません。分断と非人間化に抗い、人としてはたらく意味を取り戻すために、深く埋められてきた声に耳を澄ませたいと思います。(「特集にあたって」より)

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特集 女性の労働から日本の近代化を問い直す

特集にあたって  本山央子

ツアー日程

筑豊の炭鉱労働にみるジェンダーと民族  徐阿貴

女たちの筑豊 ― 井手川泰子さんのお話

朝鮮人等強制連行・強制労働の足跡を辿る ― 朴康秀さんのお話

ツアー参加者のエッセイ

ツアー参加者の感想

筑豊炭鉱の女性労働と保育  野依智子

ブックガイド

蚕を育てる皇后像  沢辺満智子

日本の近代化と女性労働  榎一江

[国内女性ニュース]

医大入試女性差別問題からみえてくるもの  角田由紀子

[海外女性ニュース]

韓国:人権活動家の金福童さんと李さん逝く  永山聡子

香港:香港立法会で性暴力被害者救援ワンストップセンターの設立を求める決議が可決  熱田敬子

[連載]
フェミの本棚
アンコールからのんびり便り  中川香須美
フェミ×アート わたしはここに居る、わたしたちはここに居る″現実と希望を伝えたい〟 韓国・代女性人権センター「オヌル」展  岡本有佳
アジアをつなぐアクティビズム 戦時性暴力被害者支援のいま 「慰安婦」問題を巡る韓国スタディツアーに参加して  Naoya
香港便り  小出雅生
まちや通信  佐藤智代子

[AJWRC information]
セミナー報告 フェミの本棚カフェ『植民地遊廓―日本の軍隊と朝鮮半島』
センターの主な活動

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