武力行使の支持ならびに準備の撤回を求める要請書
2003/03/24衆議院議員各位
参議院議員各位
正義と平和を愛する世界中の人々が積み上げてきた、平和への努力と叫びを無視し始まった米国主導によるイラクへの違法な武力行使を、私たちは深い悲しみと怒りをもって受け止めています。
新たな国連安全保障理事会の決議なしのイラクに対する先制攻撃は、人道的犯罪であり、国連憲章、国際法にも違反する行為であり、これを黙認することは、無法世界化をもたらす重大なことです。如何なる戦争も、正当化することは出来ません。
あらゆる利害を乗り越えて、戟争によって殺されていく多くの人々のことを想い、非暴力による対話のテーブルにつくことを強く求めます。
また、日本国憲法の「平和に生存する権利実現のため、憲法第9条は不戦と戦争の放棄を世界に宣言しています。
しかし、政府は、日本を武力攻撃する国があるとは考えられないにも関わらず、北朝鮮という仮想敵国をつくり、「戦争」を想定した「有事法制」を制定しようとしています。それは、米国が主導する戦争で、自衛隊と米軍が合同して日本の人びとを命令により戦争協力に動員するという「戦時体制」をつくるというものです。
平和と人権を何よりも大切にしたい私たちは、共同してイラク攻撃ではなく平和的解決を求め、自衛隊の海外派兵、「有事法制」制定に反対します。
これらに取り組んで来られた国会議員を支持します。
私たちは、次のことを求めます。
1、日本政府に対し、即刻、米国主導の武力攻撃支持を撤回するよう求めること。
2、米国、英国、オーストラリアなどに対し、武力行使を即時停止し、あくまでも国連を通じ平和的解決を求めること。
3、イラク、及び、大量破壊兵器を保有する全ての国家と武装集団に対し、国連の査察を積極的に受け入れ、武器削減、国際条約の遵守を促すこと。
4、政府は、海外の戦争への参加や武力行使をやめ、日本の社会を軍事化しないこと。
5、政府は、日本に戦争体制をつくり、平和と基本的人権と生命を脅かす「有事法制」を制定しないこと。
6、いかなる国際紛争も平和的に解決し、非軍事の国際協力に徹すること。
以上
2003年3月24日
アジア女性資料センター
ふぇみん 婦人民主クラブ
VAWW-Net-Japan(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)
Women in Black東京