女性に対する暴力/人身売買根絶を目指して
2003/11/22公開セミナー「女性に対する暴力/人身売買根絶を目指して」
―カンボジア・日本:被害者支援の現場から―
日時:2003年11月22日 土曜日 午後6時~8時
場所:アジア女性資料センター211号室(渋谷区桜丘町14-10)
スピーカー:キエン・スレイ・パルさん(カンボジア女性開発協会)
大津 恵子さん(女性の家 HELP)
新倉 久乃さん(女性の家 サーラー)
参加費:会員500円 一般 1000円
*逐次通訳つき
数十万人の女性と少女たちを飲み込んで拡大を続ける、東アジアの巨大な性の国際市場。日本はその中心に位置していながら、女性の人権を守る有効な取り組みは草の根の女性グループやNGOの地道な支援活動に頼るのみで、国や地方自治体においてはほとんどなされないばかりか、「外国人」を排除しようとする動きがますます高まってきています。
今回、カンボジア女性開発協会所長 キエン・スレイ・パルさん来日を好機に、カンボジアにおける人身売買問題への取り組み、被害者支援などの現状についてお話しをお聞きします。カンボジア女性開発協会(Cambodia Women’s Development Association)は女性に対する暴力、人身売買問題に取り組み、シェルター運営/被害者自立支援のほか、DVや人身売買などの実態調査・レポートなども出しています。キエンさんは「女性の人権アジア法廷」(1994)の折りに来日されており、また2000年冬のアジア女性資料センターのカンボジアスタディツアーでも、お話を聞きました。
キエンさんのお話しとともに、日本で外国人女性支援に取り組む「女性の家HELP」の大津恵子さん、「女性の家サーラー」の新倉久乃さんをお迎えし、人身売買とあらゆる形態の女性に対する暴力をなくすために、日本の市民としての取り組みをともに考えていきたいと思います。2003年夏、日本政府は女性差別撤廃委員会によって人身売買禁止法を制定するように勧告されました。女性たちの地道な活動の結果、10月には日本でも人身売買禁止ネットワークが発足し、いよいよ人身売買禁止法制定に向けて動き始めました。アジア女性資料センターも積極的に参加していきたいと考えています。多くの方のご参加をお待ちしています。
主催:アジア女性資料センター
協賛:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)、移住労働者と連帯する全国ネットワーク
お問合せは:
アジア女性資料センター 担当:松本