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シンポジウム いま問いなおす、国際社会の正義と憲法

2004/05/22

アジア女性資料センター2004年度総会記念シンポジウム

いま問いなおす、国際社会の正義と憲法
――武力による「女性解放」と家父長ナショナリズムに抗するために――

「軍事独裁を倒し、抑圧された女性を解放する」という名目でなされた、アフガニスタンとイラクへの侵略。
矛盾に満ちた占領下の「民主化」のなかで、保守派に抵抗しながら、なんとか新しい憲法に政治的自由や女性の権利をもりこもうとしている女性たち、男性たちの努力は、私たちにあらためて、憲法のもつ重要さを教えてくれます。
一方で、アメリカの「自由のための戦争」を全面的に支援してきた日本では、戦前の軍事専制の反省に基づいて採択された民主憲法が、いまにも葬り去られようとしています。

この欺瞞に満ちた「自由のための戦争」によって、自由、民主主義、人権、男女平等という基本的な価値そのものが、「力こそすべて」とする「現実主義者」たちと、前近代的な家父長秩序に回帰しようとする勢力とのあいだで犠牲にされようとしています。
だから今、あらためて問いかえしたい。私たちはどんな世界を、どんな日本社会を望むのか。私たちがどのような憲法を選ぶのかという問題は、国際社会の正義と、どのようにつながっているのだろう。そして私たちは、武力による女性解放と、前近代的家父長制の暴力とのあいだで、どのように真の解放、連帯と社会正義を実現する運動をつくっていくことができるでしょうか。

◆パネラー◆
君島東彦さん(憲法学・立命館大学教授)/国際社会の正義と憲法
加納実紀代さん(女性史研究家)/女性運動と日本国憲法
発題・コーディネーター/本山央子(アジア女性資料センター運営委員)

日時◆2004年5月22日(土)14:00-16:30
会場◆渋谷区勤労福祉会館(渋谷駅ハチ公口公園通りパルコ向かい)
参加費◆会員500円 一般800円

主催:アジア女性資料センター

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