わたしが語るフェミニズム 富山妙子さん
2001/06/29わたしが語るフェミニズム6月
アートと世紀を駆け抜けて
お話:富山妙子さん
富山妙子さんは、画家として、フェミニストとして、暴力の20世紀を見つめ続け、いま新しい時代に向けて創作を進めておられます。
少女時代を満州で過ごし、画壇に背を向けて炭鉱を訪ね、韓国の民主化運動と連帯し、さらにアジア、ラテンアメリカの文化と女性たちの運動に深く共鳴してきた富山さんの生き方は、まさに時代の暴力と家父長的植民地文化を根底から問い直すフェミニズムの実践でした。そして今、美術の表現の枠を越えてマルチメディアを使って、またもや新しいアートに挑戦しておられます。
自分の殻を破り、そしていつもいさぎよく過去をこわしながら進む富山さん。
これからの時代に強く息づく精神の種を蒔くために、そんな富山さんと語り合う時間をもちましょう。
日時:6月29日(金) 18:30-20:30(18:00開場)
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室
参加費:1、500円
上映作品は、タイから日本に来た少女のストーリーを鮮やかな絵と音楽で綴る「帰らぬ少女」です。まだご覧になっていない方は、この貴重な機会にぜひとも観てください。
「タイ東北・イサーンはタイのなかの「第三世界」ともいう。イサーンの少女、ノイは一家の暮らしを支えるためバンコクに働きにきたが、よい仕事はみつからない。日本へゆけばもっとよい仕事があるといわれトウキョウに来た。だがノイはどこに消えていったのだろうか-日本とタイのアーティストが、帰らぬ少女を追ってゆく・・・。
制作スタッフ:
絵・詩:富山妙子
絵:ジャッラシイ・ループカムディ
音楽:高橋悠治・カラワン楽団
語り:中山千夏ほか
カラー100コマ/上映時間25分」