マリア・ミースさん講演会「自由貿易、ジェンダー、新しい戦争」
2001/12/05アジア女性資料センター特別公開講座
マリア・ミースさん講演会
自由貿易、ジェンダー、新しい戦争
未来へ―破壊と暴力のグローバリゼーションを超えて
加速するグローバル自由貿易システムは、貧富の格差を広げ、環境を破壊し、女性や先住民、農業者等に対する暴力と搾取、大規模な失業など、さまざまな深刻な問題を生み出してきました。世界各地で燃えあがる「新しい戦争」は「文明の衝突」などではありません。それはアメリカの強力な指令のもとで推し進められる新自由主義グローバル経済政策がもたらす結果であり、今や、あらゆる地域
のあらゆる人々を巻き込む世界戦争を引き起こしつつあります。
この恐るべき帰結をもたらすグローバル経済のジェンダー構造を「主婦化」「サブシステンス(生存維持活動)」等の概念によって読み解いてきたドイツのフェミニスト社会学者マリア・ミースさんが来日します。
人間が自然と闘うのでもなく、男と女が闘うのでもなく、文明が自然と闘うのでもなく、どうしたら子どもたちに幸せな未来を手渡すことができるのだろうか。
そのためには、生産と消費のパターン、社会運営の仕組みをどのように組み替え、ジェンダー視点を導入していくべきだろうか。
「違う世界は可能だ」とミースさんは言います。世界が破壊と暴力の誘惑に駆られているいま、これらの問いを発することから、変化への一歩を始めましょう。(同時通訳付き)
2001年12月5日(水) 18:30-20:30
場所:東京ウィメンズプラザ 視聴覚室
参加費:1500円 (会員1000円) 通訳レシーバー使用料 500円が別途要ります
お問い合わせ:アジア女性資料センター