(12/26)商品化される女性たち――カンボジアでの新たな形態の人身取引問題
2015/09/11 目覚ましい経済発展の影で経済格差が拡大するカンボジアでは、社会的に脆弱な立場に置かれている女性や子どもが貧困を原因としたさまざまな人権侵害の被害にあっています。最近では、若い女性たちが出稼ぎに出た先で人身取引の被害に遭うケースが多発しており、深刻な問題です。リクルーターたちに「中国に出稼ぎに行けば、両親に大金を送金できる」と騙され、性的搾取や労働搾取の被害者となってしまう女性たちがいます。なんとかカンボジアに無事に逃げて帰ることができたとしても、医療制度や社会保障などの基本的なセーフティーネットがないため、十分なケアを受けられない状況です。また、「出稼ぎに失敗した敗者」として社会的な差別を受けてしまうことも少なくありません。
講師の中川香須美さんは、カンボジアにおける新たな形態で行われている人身取引の被害者にインタビュー調査を行いました。取引のパターンと、なぜ女性たちが中国に送られていくのか、ジェンダーの視点からお話いただきます。
講師:中川香須美さん
1997年からカンボジアに住み、2002年からパンニャサストラ大学でジェンダー学を担当。2008-2010年、JICA専門家としてカンボジア女性省で勤務、その後も女性省のアドバイザーをつとめ、第二次「女性に対する暴力撲滅のための国家行動計画」を2年かけて参加型で草案。国連開発計画、国連ウーマン、国連人口基金、その他NGOなどのコンサルタントとしてカンボジアで働く。アジア女性資料センターの会員であり、『女たちの21世紀』の連載コラム「アンコールからのんびり便り」執筆者。
1.日時 2015年12月26日(土)14:00-16:30(※開場:13:45)
2.場所 渋谷区男女平等・ダイバーシティセンター アイリス
3.参加費 一般 800円、アジア女性資料センター会員・学生 500円
4.主催 特定非営利活動法人アジア女性資料センター
5.お申し込み・問い合わせ先
特定非営利活動法人アジア女性資料センター事務局
E-mail:ajwrc@ajwrc.org Tel:03-3780-5245 Fax:03-3463-9752
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10-211
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