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2006年度やよりジャーナリスト賞決定!

2006/11/10

2006年度やよりジャーナリスト賞決定!

山本潤子さん(ライター)

NPO法人「女たちの戦争と平和人権基金」では、本日、女性人権活動奨励賞「やよりジャーナリスト賞」の贈呈対象者を決定いたしました。
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               記

第2回 やよりジャーナリスト賞 

贈呈対象者が厳正な審査の結果、山本潤子さんに決定いたしました。

山本潤子さんプロフィール
 在日朝鮮人・沖縄・朝鮮半島に暮らす人びとと向き合いながら、日本と東アジアがよりよい関係を築く一歩へ向け、力になりたいと活動を続けるライター。
 地方や草の根で粘り強く問題解決に取り組みつづけている人々、いつかは、世界を支え続けうる小さな水脈として新たな価値観を作り出そうとする人々に着目して書いてきた。
 アジアと日本のつながりを根底で実感できる問題(朝鮮人強制連行・慰安婦問題・水俣・米軍基地・北朝鮮人道支援)について、問題の当事者とそうではない人たちの思いをどこまで近づけることが出来るか、模索しながら事実を伝えることに力を入れている。

やよりジャーナリスト賞とは?
本年8月10日に松井やより賞対象者として選ばれた高 維京(コユギョン)さんを取材し、広く世界に紹介する作品を制作していただく方に、取材経費としての報奨金を贈呈する賞です。やより賞同様、社会的弱者とされる側に立ち、国際的ジャーナリストとして第一線で活躍し続け、2002年末になくなった松井やよりさんの遺志により、創設された賞です。

※高 維京(コ ユギョン)さんプロフィール
 NGO活動家。米軍非難の声を上げることに対し強いタブー視がある韓国社会において、米軍による犯罪被害者の人権擁護、特に米軍から性暴力を受けた被害女性の立場から、軍隊の暴力を白日の下にさらすべく精力的に活動を続けている。
 NGO団体「駐韓米軍犯罪根絶運動本部」の事務局長として、「駐留米軍地位協定」の改正キャンペーンや、平澤(ピョンテク)の米軍基地拡張に反対するキャンペーンに取り組みつつ、あくまでも被害者サイドに立っての被害調査と支援に全力を挙げている。被害予防の視点での代替政策提言、米軍基地による環境破壊の調査も行い、国際的な連帯も構築している。

以下、贈呈式はじめ、やより賞関連イベントをご案内します。

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やより賞贈呈式 
 日時:12月10日(日)午前10時~12時 
 場所:早稲田奉仕園 AVACO内チャペル
やより賞贈呈:高 維京さん記念スピーチ
やよりジャーナリスト賞贈呈:山本潤子さんよりメッセージ ほか
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贈呈式の後「女たちの戦争と平和人権基金」主催のシンポジウムを開催します
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シンポジウム「米軍基地と女性への暴力」
日時:12月10日(日)午後2時~5時
場所:早稲田奉仕園 キリスト教会館会議室 ABC

パネリスト
韓国から 高 維京さん
沖縄から 高里鈴代さん
在日外国人女性支援団体(KAFIN)から ドナ・ベルトランさん
 ほか
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「米軍基地問題」に最前線で取り組む日本、韓国、フィリピンをつなぐ女性たちのネットワークで、平和とは何か、女性の安全を脅かすものは誰か、改めて今起きていることを明らかにします。

また、昨年05度のやより賞・やよりジャーナリスト賞対象者によるコラボレーション、企画写真展『途上の旅』は、力強い写真の美しさ、訴えかけるものの迫力に打たれる、見ごたえのあるものです。
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ウシャ・ティティクシュ×後藤由美
 『途上の旅』Nepal:Ongoing Journey 

期間:11月18日(土)~12月10日(日)
場所:女たちの戦争と平和資料館(wam)

オープニング記念トーク 11月19日(日)14:00~16:30
私にとっての様々な出会い─第1回やより賞を受けて─ 後藤由美さん 
民主化後のネパールの政策と人々の暮らし 佐野麻由子さん(立教大学)ほか
http://www.wam-peace.org/main/modules/tinyd1/index.php?id=8
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今日のネパールは、激動する政治情勢ばかりがわずかに伝えられ、そこに生きる人びとの様子や思いはなかなか知ることができません。そんなネパールからの風が、ウシャ・ティティクシュの写真と、後藤由美の表現を経て、バルタの奏でる音楽とともにメッセージあふれるすばらしい作品群として届きました。

※ウシャ・ティティクシュ(2005年度やより賞)
10年に及ぶ長い紛争と混乱の中、2005年2月からは国王が全権を掌握し強権政治を発動してきたネパール。その国にあって平和と民主主義を求める厳しい活動に自ら加わり、民衆の視点でネパールの現実を訴える写真を発表し続けている。

※後藤由美 (2005年度やよりジャーナリスト賞)
紛争下や紛争後の地域における芸術、写真ドキュメンタリープロジェクトのリサーチャー、ディレクター。タイを拠点にカンボジア、アチェ州(インドネシア)、日本等で活動。リマインダーズプロジェクト主宰。フリーのフォトジャーナリストや芸術家とのコラボレーション制作準備から発表の段階までに関わり、その作品を広く世界に紹介する事に力を入れている。

NPO法人「女たちの戦争と平和人権基金」
お問合せ:女性人権活動奨励事業事務局
アジア女性資料センター内
TEL 03-3780-5245 FAX 03-3463-9752
Email info@ajwrc.org

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