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パキスタン非常事態に対する女性アクションフォーラムの声明

2007/11/16

パキスタンで非常事態宣言が発令され、弁護士や活動家の拘束、市民の基本的言論の自由が脅かされています。この状況は、女性の権利のために活動するグループにとっても、重大な問題です。30年前に軍事クーデターに抵抗して結成されたパキスタンの女性団体、女性アクションフォーラム(WAF)の声明です。

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 女性アクションフォーラムは以下を要求します。
 - 非常事態宣言の即時撤回
 - 憲法の効力と基本権の回復
 - 逮捕者・拘留者の釈放
 - 報道機関及び電子メディア抑制の撤廃

 女性アクションフォーラムは、非常事態宣言と暫定憲法命令の発布、基本権の停止、平和的人権活動家及びこの事態を憂慮するHRCP事務所の職員に対する非合法な拘束、ジャーナリストの逮捕、反テロリスト法(1997年施行)違反に問われている国内の多くの弁護士たちに対する残虐な暴行と逮捕、テレビチャネルの中断に対して強く抗議します。

 武装過激派に対処する名目で非常事態宣言を発令した政府は、その名目に反して、平和的で非武装の人権活動家や法曹界の人々を逮捕することを選択しています。政府の言いなりにならない裁判官は免職・自宅監禁され、政府の息のかからないすべてのニュース・チャネルの放映は中断、ジャーナリストは逮捕されています。これとは対照的に、支配領域を拡大し続けている武装過激派に対しては、何ら抗議行動は起こされず、交渉が行われています。

 明らかにこれは、市民社会と健全な声を鎮圧する一方で、法律を侮蔑し、国家の法令に反抗する人々に全面的な自由を与えるものです。市民社会を沈黙させることは、既に憂慮すべき事態にある現在のパキスタンの状況をさらに悪化させるものです。

 女性アクションフォーラムは
a. 非常事態宣言の即時撤回
b. 憲法の効力と基本権の回復
c. 逮捕者・拘留者の釈放
d. 報道機関及び電子メディア抑制の撤廃
を求めます。

2007年11月7日
女性アクションフォーラム

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