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乳幼児死亡率が世界的に改善

2007/09/19

ユニセフは13日、1960年代以降初めて、5歳以下の児童の死亡率が年間1000万人以下に減少したと発表した。ユニセフは原因として、はしかやマラリア対策、母乳が普及したこと、また経済状況の改善を挙げている。
統計は、エイズやマラリア対策のため、大口の資金援助が行われる以前の2005年の調査に基づいているため、実際にはさらに改善している可能性もあるという。
もっとも改善が顕著なのは、ラテンアメリカ・カリブ、東・中央ヨーロッパ、アジア・太平洋地域だった。特にマダガスカルでは41%、サントメプリンシペ共和国では48%まで死亡率を減らすことに成功。ドミニカ共和国、ベトナムおよびモロッコも3分の1になった。
しかし地域間格差はなお大きく、アフリカでは1000人あたり150人の児童が死亡している。また、アフリカ南部の国々およびコンゴやシエラレオネでは、それぞれエイズと紛争の影響を受けて、児童死亡率は悪化した。
経済が成長しているインドや中国では、より多くの少女が教育を受け、婚姻年齢が低下し子どもの数が減ったことが、死亡率の改善につながっている。

The New York Times September 13, 2007
Child Mortality at Record Low; Further Drop Seen

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