君が代訴訟控訴審:東京高裁が懲戒処分取り消し判決
2011/03/11日の丸・君が代の強制に服従しなかったために東京都教委から懲戒処分を受けた都立学校の教職員ら167人が処分取り消しを求めていた訴訟で、東京高裁は3月10日、原告の訴えを棄却した一審の東京地裁判決を取り消し、全員の懲戒処分を取り消す判決を下しました。元教員2名を原告とする別の裁判でも、都教委の処分取り消しが言い渡されました。
判決は、都教委の職務命令及び懲戒処分は、思想・良心の自由を定めた憲法19条に違反しないとした点で不十分なものでしたが、不起立行為などを理由として懲戒処分を科すことは、社会通念上著しく妥当を欠き、<裁量権の範囲を逸脱>するもので違法であるとして、懲戒処分を取り消すとしました。控訴人らによる損害賠償請求については却下されました。