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【書籍紹介】拷問被害者への包括的支援

2012/11/12
Comprehensive Attention to Victims of Torture in Cases under Litigation(司法プロセス中の拷問被害者に対する包括的支援)
(発行)Inter-American Institute of Human Rights
英語・411ページ

スピーキングツアーのために来日されたグアテマラのアリシア・ラミレスさんからいただいた本です。

アリシアさんは、グアテマラ内戦中に性暴力被害に遭ったマヤ先住民族女性たちの支援にたずさわっており、今回のスピーキングツアーでは、加害者の法的責任を追及する女性たちの取り組みについて、各地でお話をされます。(→詳細はこちら)
グアテマラだけでなく南米の多くの国が、軍事独裁政権や反政府武装勢力による殺害、拷問、大量虐殺、強制失踪、性暴力などの人権侵害を経験してきました。この本は、人権回復のための司法プロセスにうったえた被害者に対し、法的・心理的支援を含む包括的な支援をどのように提供するかという視点から、専門家向けに書かれたもの。「拷問が個人、家族、社会にあたえる影響」「人道に対する罪としての不処罰」「法的・象徴的行為としての補償」「被害者から社会的行為者へ:不処罰を克服する家族の役割」など、日本軍戦争犯罪被害者の支援にもつながるテーマが論じられています。現在も人権侵害状況が続くなかで被害者をささえるという困難な仕事を果たしている専門家やNGOの重要な役割をあらためて認識させられる本です。

本はこちらからダウンロード可能。
www.iidh.ed.cr/BibliotecaWeb/Varios/Documentos/BD_1013860968/Psychosocial contributions.pdf?url=%2FBibliotecaWeb%2FVarios%2FDocumentos%2FBD_1013860968%2FPsychosocial+contributions.pdf

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