アジア各国女性運動講座 インド
2000/10/24アジア女性資料センター 公開講座
●アジア各国女性運動講座 インド●
「何千という女性たちが宗派の違う男たち(時には同じ宗派に属する男性にも)にレイプされ、誘拐されました。 またこうした運命から女性たちを”守る”ために家族によって殺される女性も後を絶ちませんでした。身内によって、まるでオーブンにパンを放り込むかのように、井戸に娘たちを放り投げ、また敵の手に落ちるくらいならと自ら飛び込む女性たちで井戸はいっぱいになったのです。」
(『Partition of India: Forgotten Slaughter』 byウルバシ・ブタリアより)
1947年、イギリスから のインド・パキスタン分離独立に際し、7万5000人もの女性たちがレイプされ、誘拐されたと言われています。また現在も続くインド最北部のカシミール地方でのイスラム教徒の分離運動によって数多くの女性たちがすさまじい暴力に苦しみ、深い傷を負っています。 この講座ではインドのノンフィクション部門でベストセラーになった「沈黙の向こう側で」の著者 ウルバシ・
ブタリアさんをお招きし、インドの性差別、女性に対する暴力の状況について話を伺います。また現在のインドでの経済のグローバル化がインド女性にどのような影響を及ぼしているか、またそれに対して女性たちがどのような闘いをしているかについてもお話いただきます。
日時: 10月24日(火) 18:30―20:45
場所: 豊島区男女平等推進センター エポック10会議室
(メトロポリタンプラザホテル10F)
*池袋駅より 徒歩3分
講師: ウルバシ:ブタリアさん
松井やより(アジア女性資料センター代表)
参加費:1000円
●ウルバシ・ブタリアさん Urvashi Butalia
ジェンダー研究の領域では国際的にも高い評価を受けている。インドで最初のフェミニズム系出版社「女たちのカーリー」を創設し、インドで数多くのジェンダー問題に関する本を出版。インドの女性運動にも幅広くかかわり、インドの性差別問題、宗派間対立などのテーマに関しての鋭い社会批評でも知られている。女性の視点からインド現代史を見直した「沈黙の向こう側」はベストセラーとなった。