済州島から日韓100年の歴史をひもとく連続セミナー
2010/01/27歴史の闇に葬られてきた済州4.3事件と歴史的正義
~ジェンダーの視点を織り交ぜて~
2007年、ユネスコ世界自然遺産に登録された美しい南の島、済州島。しかし約60年前、ここでは住民が大量虐殺される事件がおきました。
日本に暮らす多くの在日韓国・朝鮮人とも深いつながりを持つこの美しい島で繰り広げられた凄惨な史実は、2000年に「4.3特別法」が制定され、真相究明と犠牲者の名誉回復を図る取り組みが始められるまで、韓国でも長年、タブー視され、闇に葬られてきました。この人類史上まれに見る国家暴力が、一体何に起因し、その後の今日までどんな影響を及ぼしているのでしょうか。
日韓併合100年を迎えた節目の今年、済州島を訪れ、歴史をたどるスタディツアーを行うのに先立ち、日本の敗戦から東アジアに冷戦体制が敷かれる過程で1948年に起きた済州4.3事件について理解を深め、確かな平和を紡ぐための連帯の可能性を探る連続セミナーを開きます。
★済州島ツアー(3/27~3/30)申込締切1/22(金)まで!→詳細はこちら。 第1回:1月27日(水)18:30~20:45
「ジェンダー視点から見る日韓現代史」 講師・宋連玉(ソン・ヨノク)さん(朝鮮近現代史、ジェンダー史、青山学院大学教授) 多くの民間人が犠牲になった凄惨な4.3虐殺事件はなぜ起きたのか。日本の植民地支配から米ソ冷戦構造の形成にいたる現代史をジェンダー視点から解説していただきます。
第2回:2月5日(金)18:30~20:45
「済州4.3事件を生き延びた在日女性」 講師・金東日(キム・ドンイル)さん
村上尚子さん(韓国済州島・4.3研究所特別研究員) 4.3事件を生き抜いた在日1世女性のインタビューを、関連映像視聴とあわせて
:実際に4.3事件を体験された数少ない生存者でいらっしゃる金東日さん(当時16歳)をお迎えします。「自由を求めて」渡日して以来、60年もの長きにわたり、故郷に戻ることのできなかった東日さんにご自身の体験を語っていただきながら、4.3事件がご専門の村上さんに、その説明をお願いして進めて行きます。
第3回:2月24日(水)18:30~20:45
「韓国における歴史的正義への試み」(仮)
講師・李京(リ・リョンギョン)さん(立教大学大学院) 歴史をみつめ明日を切り開く韓国の人々の動きを学ぶ:4.3事件からその後の1953年までの朝鮮戦争前後の民間人虐殺へとつながる過程について、また、4.3やその他各民間人虐殺遺族会の取り組みや、韓国政府・市民社会の動きについてもお話いただきます。
会場 各回とも渋谷区女性センター・アイリス[会場の地図はこちら] 参加費 ¥800
アジア女性資料センター会員は¥500
ツアー参加者は無料(入金確認済みの方)
お申込み・問い合わせ アジア女性資料センター
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10 渋谷コープ211
TEL:03-3780-5245 FAX:03-3463-9752 E-mail:ajwrc@ajwrc.org