ジェーンさんに防衛省が見舞金支払いを決定!
2008/05/20ジェーンさんに防衛省が見舞金支払いを決定!
★緊急記者会見とジェーンさんを励ます会の情報を追加しました
2002年に横須賀基地所属米兵に性暴力被害を受けた「ジェーン」さんに対して、防衛省は、米軍が支払うべき見舞金300万円の肩代わりを決定しました。
ジェーンさんは事件直後に神奈川県警に通報しましたが、検察は不起訴を決定、米軍も軍法会議で扱わないことを決定しました。ジェーンさんはあきらめずに民事裁判を起こし、04年に勝訴判決を勝ち取りました。加害者には300万円の賠償支払いが命じられましたが、米兵は公判中に日本を出国し、その後の行方がわからなくなっていたため、いまだにジェーンさんに対する賠償金は支払われていません。
日米地位協定では、公務中の米兵による事件・事故については日本政府が賠償責任を負う一方、公務外で米兵が起こした事件・事故については、加害者本人が賠償責任を負うこととされており、それが不可能な場合、米軍が「見舞金」(補償金ではない)を支払うことになっています。しかし請求期間は2年に制限されているうえ、実際には、本件のように、被害者の認知しないところで加害米兵が出国できるために、多くの被害者が救済を得られず「泣き寝入り」を強いられてきました。
今回のケースは、民事裁判で確定している300万円の賠償金について、米軍が2年の請求期限を盾に支払いを拒んだために、日米地位協定では救済されない被害者の救済措置について定めた64年の閣議決定を適用して、防衛省が見舞金を肩代わりすることを決めた異例の措置です。
神奈川県警の屈辱的な捜査、日本の検察および米軍による不起訴決定にくじけず、ここまで正義を求めて闘ってこられたジェーンさんの努力が勝ち取った成果をたたえたいと思います。そして今回のケースをきっかけに、制度上の欠陥によって多くの米軍犯罪被害者が救済を得られないままにされてきた現状が見直され、救済の道が拡大されることを期待しています。
防衛省が米軍見舞金肩代わり 暴行被害女性に300万円
朝日新聞 2008年05月19日20時13分
http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200805190236.html
ジェーンさんの裁判の詳細については
https://www.ajwrc.org/modules/tinycontent/index.php?id=5
★本件につき緊急記者会見を開催します(5/22)
時:5月22日(木)午後3時30分から4時まで
所:衆議院第2議員会館、第2面談室
*照屋寛徳議員(衆議院=第二議員会館319号室)が窓口です。
記者証のない方は問い合わせてください。
★「ジェーン」さんを励ます会を開催します(5/22)
神奈川県警の不当な捜査に対するジェーンさんの国家賠償請求裁判は高裁における控訴審に移ります。彼女の勇気ある訴えへの共鳴をさらに強く大きくするため、彼女を励ます会を下記のとおり行います。おさそいあわせご参加ください。
【呼びかけ人】
糸数慶子(参議院議員)/辻元清美(衆議院議員)/山内徳信(参議院議員)/本山央子(アジア女性資料センター)/吉田正司(米軍人軍属による事件被害者を支える会・関東)/海老原大祐(米軍人軍属による事件被害者の会代表)/小泉喜子(I女性会議)
時:5月22日(木)午後6時30分から8時30分まで
所:全国町村会館、B1Fのペルラン(カジュアル・レストラン)
参加会場費:¥3,000
◆連絡先:山内徳信事務所(03-3508-8239服部)/吉田(0473-64-5007)。
▼会場:全国町村会館・B1F・ペルラン(カジュアルレストラン)
http://www.zck.or.jp/kaikan/access/index.htm