サウジアラビア:集団レイプ被害者に投獄と鞭打
2007/11/21サウジアラビアで、集団レイプの被害をうったえた19歳の女性が、逆に刑罰を加重されることになった。
この女性は1年半前に、知り合いの男性といるところを7人の男たちに誘拐され、集団レイプされた。加害者たちは、わずか10ヶ月から5年の禁固刑を言い渡されたに過ぎず、その一方、女性は、親戚ではない男性の車に乗っていたことが、サウジアラビアの男女分離の法に違反するとして、90回の鞭打ち刑を言い渡された。
被害者の弁護士は、この犯罪は、イスラム法で死刑とされている凶悪犯罪に当たり、加害者への刑罰は軽すぎるとして控訴。1年後の今年11月14日に下された新たな裁決では、加害者の刑は2年から9年とたしかに重くなったが、同時に、被害女性に対する処罰も、6ヶ月の禁固および200回の鞭打ちと、大幅に加重されてしまった。この理由について判事らは、女性がメディアを利用して裁判に影響を与えようとしたことを挙げた。判事はさらに、弁護士に女性の弁護を行うことを禁じたほか、弁護士資格を剥奪した。弁護士は、このような裁定は、国王が導入しようとしている改革や女性の権利に反するものだと主張。決定に抗議し、被害女性の弁護を続けるつもりだと述べた。
http://edition.cnn.com/2007/WORLD/meast/11/17/saudi.rape.victim/